〜紅茶の国の意外な事情〜
スリランカを旅行して感じたことのひとつ。
**「コーヒーショップが少ない!」**という驚きでした。
欧米人も多く訪れる観光地なのに、街にあふれているのは紅茶のスタンドばかり。
いったいなぜなのか?
調べてみると、紅茶文化だけでない意外な理由が見えてきました☕️🇱🇰
🍃1. 紅茶王国セイロンの歴史的背景
スリランカといえば、**「セイロンティー」**で知られる世界的な紅茶の産地。
もともとはコーヒーも栽培されていたのですが、19世紀に「さび病」という植物の疫病で壊滅的な被害を受けました。
その後、気候が紅茶に適していたことから完全に方向転換。以来、紅茶の国として発展してきたのです。
💰2. コーヒーは高級品?紅茶は庶民の味方
スリランカでは、紅茶はスーパーでも屋台でも安く手に入ります。
一方でコーヒーは、輸入品に頼ることが多く価格が高め。
「コーヒーは外国的で贅沢なもの」というイメージがあり、庶民の日常に浸透していないのです。
📉3. 国内コーヒー生産は少量&限定的
少しは国内でもコーヒーを栽培しているものの、高地限定&品質もバラつきあり。
そのため、高級志向のレストランや観光客向けカフェで提供される程度で、大量流通には向いていないのが実情です。
🚫4. 輸入規制と為替の壁
スリランカは近年、外貨不足や経済危機がたびたび起こっており、
その影響で、政府が「ぜいたく品」としてコーヒー豆やカフェ機材を輸入制限することもあります。
安定してコーヒー豆を仕入れるのが難しいため、カフェ経営は想像以上にハードルが高いのです。
🏡5. カフェ文化はまだ発展途上
バンコクや東京のように、どこにでもカフェがあるという感じではありません。
スタバも未上陸。街にあるのはローカル紅茶スタンドや、小さな個人経営の喫茶店。
つまり、「西洋式カフェ文化」はこれから徐々に育っていく段階なのです。
✅まとめ:単なる紅茶文化だけじゃない!
スリランカにコーヒーショップが少ないのは、
単に「紅茶が好きだから」ではなく、以下のような複合的な要因が絡んでいます:
- ☕️ コーヒー栽培は19世紀に壊滅 → 紅茶中心に
- 💵 輸入豆のため高価格&庶民に普及しにくい
- 🚫 経済的な輸入制限で流通が不安定
- 🏙 カフェ文化がまだ浸透していない
📝おわりに:ビジネスチャンスも?
逆に考えれば、「ちゃんとしたコーヒーが飲める店」にはチャンスがあるとも言えます。
紅茶メインの国であえてこだわりのコーヒーを提供するのも面白いかもしれません。
観光地や空港周辺にある小さなカフェで、ハンドドリップの一杯を飲んだとき、
「コーヒーって、やっぱり落ち着くなぁ」と思いました😊
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