日経記事からの気づき:電卓が“10万円”で売れる理由
最近、興味深い記事を読みました。
カシオ計算機が、なんと約10万円の“漆塗り電卓”を発売し、限定650台が1週間ほどで完売したという内容です。
スマートフォンが普及した今、電卓というプロダクトは明らかに縮小市場にあります。
それにも関わらず、高価格帯の商品が売れている。
この事実が示しているのはシンプルで、
「機能ではなく価値で売る」ことの重要性です。
このモデルは、福井県鯖江市の老舗漆器メーカー
山久漆工の職人が1つ1つ手作業で仕上げ、完成まで約1ヶ月。
もはや電卓というより「工芸品」です。
さらに、葛飾北斎の
冨嶽三十六景をモチーフにしたモデルも展開し、インバウンド需要も取り込んでいます。
つまり彼らはこう考えたわけです。
「電卓としてではなく、“贈り物・所有価値”として売れないか?」と。
縮小市場でも伸びる理由
この事例から学べるのは、非常に重要なポイントです。
市場が縮小している=ビジネスチャンスがない、ではない。
むしろ、
- 誰に向けるか(ターゲット)
- どんな価値を提供するか(コンセプト)
- どこで売るか(販路)
これらを再設計することで、
同じ商品でも全く別の市場を作ることができる。
カシオは「電卓を必要とする人」ではなく、
「良いものを持ちたい人・贈りたい人」にターゲットを変えた。
これがすべてです。
パーソナルジム市場への置き換え
これはそのまま、パーソナルジム業界にも当てはまります。
正直なところ、
ジムの需要自体は減っていません。
ただし、
- 競合が増えた
- 価格競争が激化した
- 差別化が難しくなった
という状況は間違いなく起きています。
つまり今のジム業界は、
「縮小市場ではないが、競争過多市場」です。
「通う理由」をどう設計するか
ここで重要なのは、カシオと同じ発想です。
“トレーニングを提供する場所”から脱却できているか?
例えば、
- ただ痩せる → 人生のパフォーマンスを上げる場所
- ただ筋トレ → 習慣化・コミュニティ
- ただのサービス → ブランド体験
こうした価値の再定義ができるかどうか。
これができなければ、
価格競争に巻き込まれるのは時間の問題です。
経営者として持ち続けるべき視点
今回の記事を読んで、改めて強く感じたのはこの点です。
「商品ではなく価値を売る」
そして、
「市場がどうかではなく、自分たちがどう再定義するか」
自分が経営しているパーソナルジムも、
需要はあるから大丈夫、ではなく、
- なぜ選ばれるのか
- なぜ通い続けるのか
この問いを常に持ち続ける必要があると感じました。
まとめ
- 市場が縮小していても勝てる
- 価値を変えれば需要は作れる
- 競争が激しい市場ほど差別化が重要
カシオの電卓は、
単なるプロダクトではなく「戦略の成功例」です。
自分のビジネスにも、
この視点をどう落とし込むか。
ここが、今後の分かれ道になりそうです。

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