今日(7月15日)の日経新聞の記事を読み、とても考えさせられました。
雑貨・書籍チェーンのヴィレッジヴァンガード(以下、ヴィレヴァン)が、全国約3割の店舗、81店を閉店する計画を発表したというニュースです。
私も昔からこのお店は好きで、雑貨や本を「宝探し」のように選ぶ感覚を楽しんできました。
だからこそ、今回のニュースには商売人としても考えさせられることがたくさんありました。
ヴィレヴァンの魅力は「個性」だった
ヴィレヴァンは、名古屋発の「遊べる本屋」として知られています。
- サブカルチャーに強い本や雑貨
- 独特の雰囲気
- 店長の感性で選ばれる品ぞろえ
これらが一体となって、「普通の店では出会えない体験」を提供していました。
ファンの多くは、いわゆる「わかる人にはわかる」という世界観を求めて通っていたのだと思います。
大量出店とPOS管理の落とし穴
しかし記事によると、この独自性が大量出店によって薄れていったとのこと。
- 急速な店舗拡大で、人材が追いつかない
- POSシステム導入で売れ筋偏重に
- 結果、個性が失われ、ファンが離脱
POSシステムは一般的には効率化・利益向上に役立つものです。
でも、ヴィレヴァンのような「個性が価値」のビジネスでは、画一化が裏目に出たのだと感じます。
とがった商売には何が必要か
この記事を読んで、私が商売人として強く感じたのは次の3つです。
✅ 人材の質と量をそろえる力
とがったビジネスは人次第。属人的な魅力を支える人材をいかに集めるかが生命線。
✅ 現場の裁量を生かす組織設計
本部がコントロールしすぎると個性は死ぬ。現場に「好きにやらせる勇気」が必要。
✅ 効率化と個性のバランス感覚
POSを使っても、売れ筋一辺倒にならない工夫。数字だけ見ず、空気感や顧客層を見る感性。
今後のヴィレヴァン、そして自分の商売に生かせること
ヴィレヴァンは今後、オンラインやポップアップ(期間限定)ショップに力を入れ、店舗の裁量を高めて黒字化を目指すそうです。
私自身、商売をやっていて「効率化すべきか」「個性を優先すべきか」で迷うことがあります。
このニュースは、「正しそうなことを全部やればうまくいくわけじゃない」という当たり前だけど大事な教訓を思い出させてくれました。
ヴィレヴァンがもう一度、かつての熱狂を取り戻すことを願っています。
あなたはどう思いましたか?
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